キオクノオト

記憶の音 ~ 好きだった人。好きな人。好きになってくれた人。

お土産を渡す

横浜~鎌倉に旅行をしてきた。

以前は彼に『旅行に行く』と事前にお知らせすることはなかったんだけど、

なにも知らない彼が夜にLINEしてきたときに

『実は今〇〇に居るんです』と返信することが多くなったので

今はなるべく直前に言うようにしている。

直前に言わないと『俺も休み取って一緒に行こうかな』と言われそうで。

多忙な彼は、言うだけで付いてくることはないんだけど

それでも早めに言ってしまうと、休みを調整しそうな勢いだけはあるから・・・

 

今月の会議の後は、いわゆる派閥(?)の飲み会があるという。

以前はその飲み会には率先して行っていたようだけど、

今は、会議の後はわたしと会うほうが楽しみと言うので

『じゃあ、鎌倉のお土産渡したいから時間取れたら会おう』

と誘ってみた。

 

時間が取れたら、と一応遠慮を含んだ言い方をしたけど、

『巻く!絶対巻く!』と、予想していた返信が来た。

飲み会の合間に『今、これ食べてる』という

まるで現場からの中継レポーターのような写メ付きメールが何度も届く。

あまりにもメールが届くから、まわりから怪しまれるんじゃないかとヒヤヒヤする。

 

22時。

わたしたちは待ち合わせる。

 

前回行った日本酒barがかなり気に入ったようで

そこがいいと言う。

ビール派のわたしとハイボール派の彼が二人で会う時は日本酒。

なんだか不思議だ。

 

お土産を渡すだけ。

日付が変わらないうちにお開きにしましょう~と言っていたのに

やっぱり会うとたくさん話したくなる。

 

お土産を渡すだけ。

そんな小さな出来事なのに、二人で会うとそれすらもイベントになる。

 

気が付いたら日付が変わっていた。