キオクノオト

記憶の音 ~ 好きだった人。好きな人。好きになってくれた人。

冬の京都

冬の京都、ひとり旅。

先日彼と会った時に

『わたし、また京都に旅行に行くんです』

と言ったら、俺も行きたかった・・・と。

もともと気ままなひとり旅のつもりだったし、

行きたかったという彼も、ただ行きたかったというだけで

実際休みを取って一緒に付いてくるということはないのだけど。

 

京都についてすぐ、豊国神社に向かう。

豊臣秀吉を祀っているこの神社のご利益は仕事運。勝ち運。

年度末に向け営業活動に勤しんでいる彼の仕事運向上を祈る。

絵馬に願い事を書いて、写メを彼に送る。

 

『ほんとに嬉しい!これでもっと頑張れるような気がする』

 

今回は2泊だから、いろんなところを回る。

彼と一緒に回っているような気分で。

だけどそれは想像だけでやめておこう。

わたしたちは付き合ってないのだから。

 

お土産は日本酒にする。

最近彼は日本酒を飲むようになった。

これは彼の上司の影響。

 

『面白い日本酒を見つけたよ』

 

彼の名前の一文字と、わたしの名前の一文字が入った銘柄。

来月会った時に渡す。

来月また会いたいから、わたしはお土産を口実にする。

彼は彼でバレンタインのお返しをしたいからということを口実にする。

なんだ、お互い会いたいんじゃないか。