キオクノオト

記憶の音 ~ 好きだった人。好きな人。好きになってくれた人。

笑顔で働いてくれるなら、なんだってしますよ

彼とは月に数回ほどメールで近況報告をする間柄になった。

敬語がたくさんの多少堅苦しい文面ではあるけど

必ず最後には

『なにか困ったことがあったら、すぐ言ってください』

 

 

 

ある時、仕事上で不利な立場に追い込まれそうになったわたし。

別の支店で店長職をしている彼にそれとなく状況を打ち明けた。

上層部が決めることだから、どうにもならないとは思っていたけど

ただ聞いてほしかった。

 

『大丈夫だから安心してください。

俺が何とかしますから。』

 

ふだん繋がりがほとんどない部署の管理職が、

他部署の人間の件で上層部に話をする展開は滅多にないこと。

しかも普通に考えてココとココの接点って何?と思われるくらい

離れている支店。

下手すると変な噂がたって、彼の今後にも影響するかもしれないし。

 

それでも『大丈夫だから。今夜はゆっくり寝てください。』と。

 

数日後、本当に『大丈夫』になった。

 

『ariesさんが笑顔で働いていてくれるなら

なんだってしますよ』

 

ありがとうございます。

おかげでわたしは毎日笑顔で働いています。