キオクノオト

記憶の音 ~ 好きだった人。好きな人。好きになってくれた人。

仲良くなったキッカケ

年に一度、グループ企業全体が集まる懇親会がある。

ホテルの大きな宴会場で20卓?30卓?に各支店・部署ごとに座ってお酒を飲む。

お酒が入るといろんな人が席を移動して、同期だったり仲良しさんで固まって

ごちゃまぜ状態で話をする。

 

わたしは彼の支店に所属する女性と仲が良いので、そのテーブルに移動して

「ひさしぶり~。元気だった?」と、その女性と話をしていた。

彼のもとには会社の偉い人や他支店の営業がひっきりなしに寄ってくるのに

「あ、ariesさん!どうぞ隣に座ってください」

と、わたしを手招きで呼ぶ。

彼に挨拶をしにくる人を適当にかわしながら、わたしにどんどん話しかけてくる。

いいのかなぁ・・・迷惑じゃないかなぁ・・・

みんな彼と話したいんじゃないの?

そう思いながらも、なんだか席を離れづらくなる。

 

「お、ちょうど良かった。俺たちの写真撮って!」

わたしの支店の新人営業マンが挨拶をしに来た時に、写真を撮ってもらうことになった。

「今日の記念に。酔ってなきゃこんなこと頼めないですよ」

ちょっと恥ずかしそうに笑う。

「あとで写メ送ります」

こんなベタなやりかたでメアドの交換。

これが仲良くなったキッカケ。