キオクノオト

記憶の音 ~ 好きだった人。好きな人。好きになってくれた人。

ついに言ったね

わたしが旅先でひとり飲みをしているときに

「今、一人で串揚げ食べて飲んでま~す」

とLINEを送ったら

「俺は今接待中」

と返信がきた。

 

仕事中なら邪魔は出来ないなと思い、LINEは中断して

ちょっと飲んでからホテルに戻った。

 

0時過ぎ、電話が鳴る。

 

そうとう酔ってるようだ。

お酒が入って気が大きくなったのか、同行した部下の前で

『俺様キャラ』が炸裂してしまったようだ。

そのことを「俺、やらかしちゃいました~!すみませんっ!」

とわたしに反省の弁を述べ始めた。

 

「俺、ariesさんがそばにいないと他人に優しくできないんですっ!」

「ariesさんと一緒にいたいんですっ!」

「ariesさんが好きなんですっ!」

連呼している。

 

「あら、かなり酔ってますね」

と言うと

「好きなんですっ!」

全くもって意味不明。

これじゃ、きっと記憶ないな。

 

「聞いてください!俺、離婚することになって~。

だから、様子見しててくださいっ!」

 

だめだ、こりゃ。

わたし、いったい何を様子見してたらいいの?

 

それよりもなによりも、彼がついに私に対して

「好き」と言ったこと、ちょっと驚いた。

 

言わないと思ってた。