キオクノオト

記憶の音 ~ 好きだった人。好きな人。好きになってくれた人。

電話をする理由をみつける

彼から電話がきた。

会社の話題から、だんだん脱線して昔好きだったドラマの話になる。

これが思いのほか盛り上がって、時間を忘れてしまう。

 

次の日、彼から昨晩のドラマの話題の続きでLINEが届く。

何往復かのあと、ちまちまと文字を打つのがめんどくさくなったのか

彼から電話がくる。

またドラマの話で盛り上がる。そしてちょっとだけ会社の話をする。

 

次の日、昨晩話した会社の話の件でLINEが届く。

何往復かのあと、彼から電話がくる。

会社の話題の続きを話したあと、昔はやったバラエティの話で盛り上がる。

 

次の日、昨晩したバラエティの件でLINEが届く。

やっぱりすぐ彼から彼から電話がくる。

 

「こうやって、電話する理由をみつけてかけている」

なんて言う。

「くどくてごめん。」

と笑いながら言う。

 

少しお腹いっぱいな気持ちにもなるけど

電話をする理由をなんとか絞り出してかけてくる彼のことを

なんだかかわいいなぁと思う。