キオクノオト

記憶の音 ~ 好きだった人。好きな人。好きになってくれた人。

彼の支店で

ちょっとした問題が起きたようだ。

前から彼、そして彼の支店の女性から別々にその問題について

聞かされてはいたけど、グレーゾーンの話だったので

なんとなくしか教えてもらってはいなかったのだけど、

疑惑が確信に変わったという・・・

 

やり場のない怒りを誰かに聞いてもらいたかったのだろうか。

わたしに電話がかかってきた。

口調がいつもと違って荒い。

 

問題児の部下を抱えて、グレーがクロに変わって。

元々信頼関係はなかったと言っているが、

こんな結末を迎えて、本当に悔しかったんだろう。

 

愚痴ってごめん・・・と何度も申し訳なさそうに彼は言うけど

わたしはなんとも思ってないよ。