キオクノオト

記憶の音 ~ 好きだった人。好きな人。好きになってくれた人。

それ、俺ですから!

どういう流れでそうなったのかは知らないけど

彼の部下の女性(わたしが仲良くしている人)が、

仕事中の雑談で

「ariesさんって、いい人いないんですかね?」

と言ってきたらしい。

 

わたしはけっこうそのテの噂話のネタになることが多い。

モテるとかそういうのじゃなくて、

ひとりで生きていくように見えないから

周りが心配をしてくれてるようなのだ。

 

実際は全然ひとりでも平気だし、

むしろひとりのほうが気楽だと思ってるんだけど。

 

「で、それ聞いてどう思ったの?」

彼に聞いてみた。

 

「俺、その話を聞きながら『心配ご無用!』って思ってた」

「いい人?はい?それ、俺ですから!」

 

彼は酔っていると、調子のいいことばかり言う。

 

社内では黙って余計なこと言わないでね。と思う。